野良ノ唄〜第三話〜

「それじゃ、私に名前をください」


俯きながらも
少女は勇気を出して
ハッキリとそう言いました。


「いいよ。
じゃあ僕の名前を半分あげる。
ノラってのはどうだろうか。」


「ノラ…ノラ。
素敵名前。私はノラ。
ありがとうございます。
あなたが私とって
初めてのお客さんです。
どうか私の唄を聴いていってください。」


ノラはそう言うとまたあの唄を歌いはじめたのでした。