カンケリデリセット〜第二話〜

「あらあら
小さな坊や。
お酒はまだ早いんじゃない?」

その鋭くも甘い女性の声に
妖精は
肩をビクッとさせました。

「僕は雨宿りを しているだけなんだ
それに坊やじゃなくて
ニルノラフ
妖精の旅人だよ。
お姉さんは一人?」

動揺を隠すような温度で
ケロっと答えます。

「あら、妖精さんだったのね。
私は一人よ。
なんだか今日は
飲みたい気分でね。
いや
飲まれたい気分かしら…」

女性はそう言うと
雨粒が滑る小窓に
視線を移しました。